【イマドキの仕事人】においトラブル嗅ぎ分ける 臭気を数値化(スポニチアネックス)

ご近所トラブルの代表的なものに「臭気問題」がある。行政に苦情が持ち込まれることが多いが、においは人によって感じ方が違うため、水掛け論になりかねない。そんな場面では、臭気のレベルを客観的に測定して数値化するにおいのスペシャリスト「臭気判定士」が活躍。その1人、祐川英基(すけかわ・ひでもと、62)を取材した。

 計測用の道具が詰まったジュラルミンケースを手に、臭気判定士の祐川はさいたま市内の自宅兼会社から、工業地帯や商店街、住宅地など「においトラブル」の現場に向かう。

 「悪臭は人によって違う。たとえば軒先で焼くうなぎ店や焼き鳥店。たまに通る人にはいいにおいでも、自宅の隣だと嫌になってしまう」。人は自分の体臭にはなかなか気付かない。同じように工場や各種処理場、飲食店から排出されるにおいは慣れている事業者とそうでない住民では感じ方に大きなギャップがあるという。

 臭気の測定には分析機器による方法もあるが、複合臭(においの相乗効果)が測定しづらいなど欠点があり、臭気判定士が指揮を執り人の嗅覚を用いる「嗅覚測定法」が主流になっている。専用のポリエステル製の袋に現場の空気(試料)を採取。会社に持ち帰り、一般人のパネル(判定者)を6人用意する。祐川は「近所の主婦の方などにお願いする」という。試料入りの袋1つと無臭の袋2つを用意。パネルは3つの袋のにおいを嗅ぎ、試料入りの袋を当てる。正解すれば試料を薄めていき、各パネルが判別不可能とした濃度から「臭気指数」を算出。自治体の定める上限を超えると、事業者に改善勧告が出される。

 こうした測定では作業の統括を担うが、祐川の場合は1人で行うコンサルティング業務も多い。各種工場の脱臭装置などの性能評価では、自身の嗅覚を駆使し「アンモニア臭が残っている」「硫黄臭が消えていない」などと分析する。直近では栃木県で肥料メーカーが使う装置の評価を手掛けた。このほか食品加工所、印刷所、産業廃棄物(食品残渣=ざんさ=)処理場、養豚場など、さまざまな施設で臭気対策調査を行ってきた。

 「よく犬並みに鼻が利くんですかなどと聞かれるけど、特別に嗅覚が優れている必要はない」と祐川は語る。「それよりもにおいから何が分かるか、突き詰めようとする考え方が大切」。資格試験では、基礎的な統計学のほか、人間の嗅覚、環境問題に関する知識が問われる。

 祐川自身もできる限り現場に足を運び、多種類のにおいを覚えるよう心掛けている。においに関するイベントがあれば、遠方へも足を運ぶ。多くの人が「不快」と感じるにおいも「その強弱を測るのが仕事なので、自分が不快というのはない」。仕事の後は悪臭が鼻の中に残る場合があり、電車に乗っても自身がにおいを放っていないか気になるという。

 祐川は臭気判定士が国家資格となった1996年に取得した草分けの1人だ。地質調査会社で公害問題に取り組んでいた父の勧めで、自身も環境に関する道を選択。専門学校を卒業し、環境測定の会社に就職した。業界内の転職を経て、09年に54歳で独立。民間レベルの社会貢献を目指して会社を立ち上げた。

 管理職から現場に復帰。「隣の寮の調理場からの強いにおいで、医者にかかった人がいた。測定結果を持って裁判に持ち込み、おかげで勝てたと喜んでくれた」。依頼者からの喜びの声が、何よりも励みになる。

 近年は畜産農業や工場の問題が減り、飲食店やサービス業など都市・生活型の臭気問題が増加している。「臭気の世界は常に新しい問題が出てくる。臭気判定士が今後、何を求められていくのか模索しているところ」。還暦を超えても、なお研究に余念のない祐川の“嗅覚”は研ぎ澄まされている。 =敬称略=

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